ぼーっとしています。


最初にスリーピングナイツと出会った場所かな。

何度かユウキちゃんにメッセージを送ってみたようだけど届きません。

シウネーちゃんが来ました。
シウネー「アスナさん。たぶんユウキは再会を望んでいないと思います。誰でもないあなたのために」

アスナ「本当はなんとなく分かってた。みんな私と必要以上に近づかないようにしてたよね。私のことが迷惑ならもう追いかけないよ。でも、私のためって言われても納得できない!」

シウネー「この世界で最後にとても素敵な思い出が作れたのはアスナさんのおかげです。ユウキもきっとそう思っています。でも、どうかお願いですからこれで私たちの事は忘れてほしいのです」
アスナ「本当にこれでお別れなの?」

シウネー「ごめんなさい」

マザーズ・ロザリオ編では久しぶりの登場ですかね。もしかしたら初めてかも。
すぐにキリトくんが割り込んできましたけどねw

慰めてもらっているアスナちゃん。

キリト「どうしても絶剣に会いたいか」
アスナ「!」

アスナ「もう一度ユウキと会って話したい。そうしなきゃいけないの」

キリト「ここに行けば会えるかもしれない」

そこに書かれていたのはとある病院。
日本で唯一メディキュボイドの臨床試験をしているらしい。

早速来ました。その日の学校帰りという雰囲気ですかね。

面会に来たのだが…

相手の名前がわかりません…。
受付のお姉さんも困惑しています。そりゃそうだw

アスナちゃんがメディキュボイドの名前を出したところ隣に座っていた人が助け舟を出してくれました。
アスナという名前を知っているようです。

白タイツかな。
個人的には黒のほうが好み。

ユウキちゃんの主治医の倉橋に会えました。
ちなみにユウキちゃんは紺野木綿季というそうです。読みづらい漢字だな。

ユウキちゃんはもしかしたらアスナちゃんが面会に来るかもしれないと言っていたそうです。

ユウキちゃんはアスナちゃんのことばかり話していたそうです。
倉橋「ただね、ユウキくんはあなたのことを話したあとは決まって泣いてしまって」

倉橋「自分のことでは決して弱音を吐かない子なんですがあなたに会いたい、けどもう会えないと」
アスナ「ユウキさんも彼女の仲間たちもバーチャルワールドで私と分かれる前にそう言いました」

アスナ「なぜなんです?なぜ会えないんですか」

倉橋「それではまずメディキュボイドの話から始めましょうか」

アスナ「はい」

倉橋によるとメディキュボイドとは医療用ブルダイブ機のことらしい。

使い方はナーヴギアやアミュスフィアと同じ。
脳に直接信号を送るため聴覚や視覚に障害がある人にとっては福音ともいえる機器となる。
さらに痛覚を遮断することもできる。

アミュスフィアでは痛覚を麻痺させることはムリなのではと質問するアスナちゃん。
そこに違いがあるらしい。アミュスフィアなどの民生用機器との違いはその出力。強力な電磁パルスにより全身の痛覚を麻痺させることができるらしい。
倉橋「さらにメディキュボイドのスペックであればカメラと組み合わせてリアルタイムに現実の映像を処理するAR機能も実現できるでしょう」
アスナ「本当の意味での夢の機械、なんですね」

倉橋「まさに夢の機械です。しかし病気そのものを治せるわけではない。メディキュボイドのもっとも期待されている分野、それはターミナルケアなのです」

アスナ「ターミナルケア?」

倉橋「漢字では終末期医療と書きます」

アスナ「終末期…!」

ここで倉橋はアスナちゃんの意思を確認する。
倉橋「ユウキくんからはアスナさんが望めば自分に関する全てを伝えてほしいと言われています。でもあなたはあとで、ここで話をやめておけばよかったと思うかもしれません」

アスナ「いえ」
アスナ「続けてください。お願いします。私はそのためにここに来たんですから」

倉橋はアスナちゃんをとある部屋に案内します。

第一特殊計測機器室。

隣の部屋は無菌室のため入れないそうです。そのためガラス越しになります。

その先に見えたのは……

痩せ細った腕。

大量のモニタ。

頭部のほとんどを覆っている機器。


これが…ユウキちゃん。

アスナ「ユウキ」

アスナ「ユウキの病気は何なんですか」
倉橋「後天性免疫不全症候群、エイズです」
アスナ「!」

出産時の輸血により感染してしまったユウキちゃんは生後すぐに治療を開始したそうです。

ただ、感染したウィルスは薬剤耐性型だった。
そして小学4年生のときに免疫力が急激に低下。エイズが発症してこの病院に入院した。

アスナ「ユウキはなぜメディキュボイドを」

2人の様子が映っています。ユウキちゃんが見ている映像ですね。こういう映像が脳に送られているのか。


世間がSAO事件で揺れている頃、メディキュボイドの試作機が完成。でも被験者はなかなか現れなかった。
そこで倉橋はユウキちゃんと家族に被験者にならないかと持ちかけた。
被験者になればクリーンルームに入るため日和見感染のリスクを減らすことができる、と。
倉橋「ご両親もユウキくんもとても悩まれたようでした。しかしバーチャルワールドという未知の世界へのあこがれが背中を押したのでしょうね。彼女は被験者となることを承諾しこの部屋に入りました。以来ずっとユウキくんはメディキュボイドの中で暮らしています」

アスナ「ずっと、というのは」
倉橋「文字通りです」

アスナ「24時間ダイブしたままということですか。それを…」
倉橋「3年間です」

始めて会ったときに感じていたのは当たっていたのですね。
キリト「フルダイブ環境の申し子、そんな気がしたんだ」

アスナ「……」

アスナ「ありがとうございます」
ユウキ「!」

アスナ「ユウキに会わせてくれて」

アスナ「ユウキはここにいれば大丈夫なんですよね」

倉橋「たとえ無菌室に入っていても体に内在する細菌やウィルスを排除することはできません」
アスナ「それじゃ」
倉橋「ユウキくんの病状は末期です」

アスナ「……」
倉橋「彼女があなたの前から姿を消そうとした理由はもうお分かりだと思います」
アスナ「そんな、そんな……」

ユウキちゃんと過ごした思い出がよみがえります。
ユウキ「アスナ、ボク…」

ユウキ「アハハ♪」

ユウキ「まかして姉ちゃん!」

アスナ「ユウキにはお姉さんがいるのでは」

ユウキちゃんは双子だったそうです。
お姉さんの名前は藍子ちゃん。
元気で活発なユウキちゃんと違って優しく見守っている感じだったそう。

倉橋「そうえいば雰囲気がどことなくあなたに似ていたかもしれない」
アスナ「似ていた?」
倉橋「ユウキくんのご両親は2年前、お姉さんは1年前に亡くなりました」

アスナ「ユウキ……ユウキ……」


ユウキ「泣かないでアスナ!」
アスナ「!」

ユウキちゃんが向こう側から話しかけてくれました。

アスナ「ユウキ!そこにいるの!」
ユウキ「うん。レンズ越しだけど見えてるよ、アスナ。すごい、向こう側とホントにそっくりなんだね。ありがとう来てくれて」

ユウキ「先生。アスナに隣の部屋を使わせてあげてください」

隣の部屋には倉橋がユウキちゃんとのやりとりに使っているアミュスフィアがあるらしい。

ユウキ「ログインしたらボクたちが初めて会った場所に来て」

アスナ「もう一度だけあなたに会いたい」

アスナ「あなたと会って今度こそ本当の話をしたい」

場所はあの小島です。


ユウキちゃんも来てくれました。
アスナ「ユウキ」

ユウキ「なんでかな。アスナが現実世界のボクを見つけてくれる予感がしたんだよ」

ユウキ「何にも教えてなかったんだからそんなわけないのにね。でもアスナは来てくれた。ボク予感が当たるの結構珍しいんだ。うれしかったよすごく」



ユウキ「姉ちゃんに抱っこしてもらったときと同じ匂いがする。お日様の匂い」

お姉ちゃんの藍子ちゃんはスリーピングナイツの初代リーダーでユウキちゃんよりずっと強かったらしい。
どんだけ強いんだよ…。
シウネーちゃんたちとはバーチャルホスピスというシステムで出会ったらしい。
最初は9人いたらしいが既に3人いなくなった。

ユウキ「みんなで話し合って決めたんだ。次の1人のときにはギルドを解散しようって。アスナごめんね。本当のことを言えなくて。春にスリーピングナイツが解散する理由は忙しくなってゲームを引退するからじゃないんだ」

ユウキ「長くても3か月って告知されているメンバーが2人いるからなんだよ」


ユウキ「だからボクたちはどうしてもこの素敵な世界で最後の思い出を作りたかった。あの大きなモニュメントにボクたちがここにいたよって証を残したかった。姉ちゃんたちに胸を張ってお土産にできるようなすごい冒険をしたかった」

ユウキ「でもなかなかうまくいかなくて。1人だけ手伝ってくれる人を探そうって相談したんだ。でも迷惑かけちゃったし嫌な思いをさせちゃったよね。ごめん。ごめんねアスナ。今からでもボクたちのことは忘れて」

アスナ「できないよ」

アスナ「ユウキたちと出会えてユウキたちの手伝いができてすごくうれしいよ。今でもまだスリーピングナイツに入れてほしいってそう思ってる」

ユウキ「ボクこの世界に来られてアスナと出会えてホントにうれしい。今の言葉だけで十分、十分だよ」

ユウキ「これでもう何もかも満足だよ」

アスナ「まだ行ってない場所は山ほどあるだろうし、他のバーチャルワールドを含めたらこの世界は無限に広がってる。だから満足なんて言わないでよ」
ユウキ「この3年間でボクたちいろんな世界でいろんな冒険をしたよ。その最後の1ページはアスナと一緒に作った思い出にしたいんだ」

アスナ「でもあるでしょ。まだしたいこと。行きたい場所」

ユウキ「ボク学校に行ってみたいな」

アスナ「学校!?」
ユウキ「ごめんね無理言って。アスナの気持ちはすっごくうれしい。でもねホントに満足なんだよ、ボク」



アスナ「行けるかも」

ユウキ「え」

アスナ「行けるかもしれないよ、学校!」

そんな第22話でした。
スリーピングナイツは全員が重病患者だったのですね…。
もう助からないのかな。
奇跡とか起きない?
…まぁ起きないんだろうな。
次回は「夢の始まり」
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